#015 おはよう会(さんらじ)のテーマをつくろう!
おはようございます。内田です。
毎朝のラジオ配信を始めてから、
2週間が経って、
毎日、早朝の数分間で、
その日のラジオテーマを決めていたのですが、
あまりに時間がかかってしまうので、
テーマ絞りやすくするために、
曜日毎に、「テーマ」の元になる
「カテゴリー」を定めました。
例えば、
「月曜日」・・・過去のこと
「火曜日」・・・未来のこと
「金曜日」・・・ロマンス部
みたいな感じです。
一方、不安もあって
カテゴリーを決めてしまうと、
テーマが出しやすくなる反面、
可能性まで狭まってしまうのでは。
と思っていました。
ところが、
むしろ、可能性は拡がりました。
なぜなら、
カテゴリーがない時、
つまり、方向性が絞られていない時は、
一生懸命にテーマを考えていても、
それがいつのまにか、
「考えているつもり」になっていたのです。
漠然と頭の中でボヤ〜っと、
思っているだけで、
思考はあまり働いていなかったようです。
出てきたアイデアも、
結局似通ったものばかりで、
それがまた寝起きだったりすると、
なおさら、「ボ〜っと」状態でした。
しかし、カテゴリーが決まると、
頭の中のモヤッとイメージに、
補助線が引かれて、思考を導いてくれます。
例えば、
「過去について考えよう」
とすれば(これもかなりざっくりですが・・・笑)
ラジオに来ているゲストの思考が、
一点に集まっていきます。
そんなことをしたら、
アイデア(テーマ)が似通ってしまうのでは?
と心配になるかもしれませんが、
それぞれ生活環境が違うので、
触れている体験によって、
アイデアも彩りが生まれます。
そこに「カテゴリー」の
補助線、サポートラインがあてがわれるので、
アイデアにも一つの方向性が生まれます。
同じ方向を向いたアイデアは、
組み合わせやすいのです。
選択肢を狭めると、
可能性が拡がるというのは、
感覚的には、矛盾にも聞こえます。
でもそれは、蛇口にホースを繋ぎ、
ノズルを付けるようなものです。
蛇口のバルブを回すと、
回す量が多いほど、たくさんの水が流れでます。
量は多いかもしれませんが、
それはせいぜいバケツに水を満たすことぐらいしかできません。
でも、ホースを繋ぎ、
先端に小さな穴の空いた
ノズルを付けたら、
勢いよく水は、遠くへと飛んでいきます。
出口を絞るだけで、ただ蛇口を捻るより、
水圧が生まれて、勢いが増します。
これは、言語化にも同じように使えます。
言葉を紡ぐとき、
一番大変なのは、話し始めです。
言いたいことはあるはずなのに、
中々、最初の一言が出てこない。
自分の想いや感情を言葉にしたくても、
一度も言語化していないことなら、
そう簡単にはいきません。
どんな言葉で表現すればいいのか思いつかないのです。
そこで、テーマを持つことで、
最初から表現を絞ってしまいます。
例えば、自己否定の気持ちを、
どう表現したら分からない。
ってとき、
その日限定でも、
1週間単位でも良いのですが、
テーマを設定します。
最初はテーマを設定といっても難しいので、
日時計日記の言葉などそのままをテーマにします。
例えば、
「恐れるものは、何もないのだ」
だったとします。
これをその日のテーマとして、
考えてみます。
気をつけて欲しいのは、
別に言語化が簡単になる
わけではないということです。
当然エネルギーはかかります。
でも、間違いなく、
きっかけ・とっかかりにはなって、
考えはじめることができます。
決めたテーマと、
言語化したいぼんやりしたイメージを、
重ねて考えると、
例えば、
「誰か否定されることを恐れて、自分で先に否定するんだなあ」
など、一面的にでも言葉になっていきます。
そうやって、
その日のテーマで考えていくと、
言語化のレベルが上がっていきます。
言語化が出来れば、
人は必ずわかり合えるはずなのです。
でも、言葉にすることを、
学校では教えてくれません。
宛先を失った言葉が、
相手の都合を考えずに暴発して、
関係にヒビを入れかねません。
テストの回答用紙に書き入れるための、
文章術ではなくて、
自分の心に向きあい、
目の前の大切な人と向き合う言葉です。
言語化への挑戦を怠らなければ、
分かって貰えることが増えていくはずです。
まずは、今日のテーマを、
日時計日記でも、好きな本でもよいので、
定めてみてください。
それ自体が、語彙力のアップにも
なっていきます。
今日も、ありがとうございました。